震災を風化させない石巻からのメッセージ

投稿者: | 2015年11月21日

11月6日岐阜市立島中学校にて講演をさせて頂き、
生徒さんから感想が届きました。
岐阜市立島中学校講演の生徒からの感想

午後からの講演で、東北の現状を聞いて、もっと復旧が進んでいて仮設住宅もほとんどなくなっていると思っていたし、私たちはオリンピックが開かれるのは嬉しかったけれど、東北の人たちにとっては良くないことと知り、とても残念だったし、もっと東北について知らなければいけないと思いました。(3年男子)

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今日はキャリアスクールがあり、貴重な話を聞くことができて良かったです。テレビなどでは報道されていない現状など多くの写真を見ることができました。東日本大震災の時、私は小4だったので、詳しく分からないことも多くあったけど、今、改めて考えてみると私たちが当たり前のように生活している裏では被災地の方は、復興に向けて一生懸命取り組んでいると思いました。今の生活に感謝して生活したいと思いました。(3年女子)

講話を終えて、震災で亡くなった方がたくさんいることを思い出せた。今まで当たり前だったことが当たり前でなくなる怖さを知った。一瞬にして命が消えていく恐ろしさや「自分だけが助かったという罪悪感・・・何度も何度も夢に現れる・・」などたくさんの苦しみを知った。自分たちには被害がなく深く考えていなかった。でも、考えなければいけなかったのだと気づき反省した。今、こうして学校でみんなと楽しく過ごせること家族と一緒にいられること、大切な人たちと一緒に生きていられることがどれだけありがたいことなのかを知ることができた。感謝の気持ちを忘れずに生活していきたい。(3年女子)

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午後から講師の方が見えて東日本大震災の震災時の様子と現在の東北の様子についてお話して下さいました。今は物がありすぎて、その生活が当たり前になっているので、一瞬で奪われるのは、私が想像できないほど苦しいことなんだなあと思いました。幸運とか不運とか言葉では片付けてはいけない命の重みを感じました。(2年女子)

今日の土曜日はキャリアスクールでした。特に心に残っているのは最後の講演会で、今、当たり前にいる周りの人達、家族やクラスメイトなどの存在はとても大切だということです。突然、何があってどうなるか分からなくて、失ってしまったときに初めてその人たちの存在がいかに大切であったか分かる。今、私はそれを経験していないけれど、していないからこそもっと周りの人を大切にしないといけないと思いました。(2年女子)

※いくつか生徒の声を紹介させて頂きました。先生の講演から生徒は考え、自分の感性を働かせ、東日本大震災のことに思いを巡らせてくれました。当たり前のことが当たり前でなくなる怖さに気づいてくれたことでしょう。周りに気遣いを持つことは、生徒たちの学校生活をより良いものにしてくれるはずです。「震災を風化させない」という先生のメッセージを我々職員もしっかり受け止め、生徒と向き合って行きたいと思います。

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