罹災証明と義援金問題その【1】

投稿者: | 2019年7月4日

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週刊 『防災朝礼』メールマガジン

(第23号 2019/07/4)

 

+++日本初~企業を永続させる

      防災朝礼のススメ!  +++

 

~防災の学びを通して

社員のリーダー力・人間力強化~

 

 

発行者:(一社)防災プロジェクト

           代表理事 中井政義

http://防災プロジェクト.com/

 

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■『防災朝礼』のスタートです。

 

 

いつも『防災朝礼』メルマガを

お読み頂きありがとうございます。

 

一般社団法人 防災プロジェクト

代表理事の中井政義です。

 

 

多発する

犯罪や災害に対して

 

自治体は、

 

地元住民へ防犯・防災情報

の提供を行っておりますが

 

 

残念ながら予算の関係で

 

周知徹底するまでには

至っておりません!

 

 

※例えば、

石巻市では

防災ハザードマップの

戸別配布は行っていない

 

との回答でした。

 

 

そこで・・

戸別無料配布する

防犯・防災マップの制作を

スタートさせました。

 

 

目標は全国に

新ビジネスとして

波及させること!です。

 

 

──▼─────────────

罹災証明と義援金問題その【1】

──▲─────────────

 

 

「防災朝礼」は

令和時代を迎え

 

新しいスタイルで

お届けします。

 

 

忘れがちな防災について

 

・思い出すキッカケ

 

・話し合うキッカケ

 

 

となる朝礼ネタを

提供します。

 

 

職場やチームで

朝礼の話し合いの

 

テーマ(ネタ)として

ご活用ください。

 

 

今回のテーマ(ネタ)は

 

 

「罹災証明と

義援金問題その【1】」

 

 

をお届けします。

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

 

被災地ガイドしていると

気づくことがあります。

 

報道で(名称は)聞いたことが

あるけど

 

 

「言葉の意味がわからない」

 

そういった方は多いです。

 

 

例えば、

「罹災(りさい)証明」

 

 

正規の意味は

最後にお伝えしますが

 

 

次回(来週)お伝えする

「義援金」を含めた

 

 

2011年5月当時の

 

私の経験談を

まずは、お読みください。

 

 

今振り返ると

2011年5月当時

 

 

やっと、、、

 

 

「罹災(りさい)証明書」

で全壊扱いを受けた方の

 

 

自宅の解体申請が

始まった時です。

 

 

しかし、、、

 

義援金はまだ

1円も届かない・・

 

 

そんな時期でした。

 

 

その時の体験談です。

 

それではどうぞ!

 

 

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(2011年)5月9日から

 

私の住む東松島市

大曲浜地区の

 

住宅解体作業の

申請受付が始まりました。

 

 

 

殆どの家が流失する中、

 

残った自宅も二階半分まで

浸水しているため

 

当然、住めません。

 

 

市の判断で、

私が住んでいた

 

集落全部が(罹災証明は)

全壊扱いです。

 

 

例え家が残っていても

何処の家でも

 

一階の家財道具は、

ほぼ流失しており

 

 

 

むしろ、、、

 

他所の漂流物で

埋め尽くされています。

 

 

しかし、二階に行くと

浸水したものの

 

(物が流失していなため)

洗えば使えるものもあります。

 

 

そのために、

 

住民は

 

何度も・・何度も

 

残った我が家に

足を運びます。

 

 

足を運ぶたび・・

閉まっておいた

色々な物が出てきます。

 

 

すると・・

 

そこで過ごした

家族の思い出に浸り、

 

懐かしさと虚しさで

(手が止まり)

作業が進みません。

 

 

とにかく、、、

 

解体される前に、

 

持ち出したい想い出の品は、

山ほどありました。

 

 

しかし、

 

瓦礫+地盤沈下で浸水し、

車が入れないため、

 

 

徒歩で

数百メートル移動し

運び出さなければいけません。

 

 

よって、、、

 

重いもの大きいものは

運び出せません。

 

 

仮に運び出しても

 

家族の大量の品々を、

 

避難所生活を

送っている我々は

 

どこへ保管すれば

よいのでしょう?・・

 

 

そんなスペースは

あるはずもありません。

 

 

しかし、、、

 

市からは

住宅の解体日数示され、

時間がありません。

 

 

だから、

何度も何度も通って、

 

アリが餌を運ぶように

 

小さなものを

持ち出しました。

(置き場所は二の次です)

 

 

おそらく

どこの家庭も

 

些細な喧嘩を

したことでしょう。

 

 

我が家の場合ですが

 

私の家の隣に義父・

義母が住んでいました。

 

 

二軒並んで建っています。

もちろんどちらも

 

罹災証明は全壊です。

 

 

 

私たちからすれば、

一気に二軒の家を失いました。

 

 

二軒分の荷物なので

膨大な量です。

 

だから・・

喧嘩になります。

 

 

義父は、

 

全部流されたと思って

あきらめろ!・・

 

といいます。

 

 

しかし、女性陣は

二階に(偶然濡れなかった)

 

着物がある・・

 

ミシンがある・・

 

新品布団がある・・

 

捨てるのはもったいない!

 

といいます。

 

 

どれを持ち出して、

どこへ保管するか・・

 

 

その保管場所の問題で

もめます。

 

 

なぜ、、、

 

家族で(本来)不要な

喧嘩をしなければ

いけないのか・・

 

 

それだけで悔しさと

憤りを感じる毎日でした。

 

 

仕方ないので、

置き場所を親戚に

分けてお願いしたり・・

 

 

とにかく

 

色々な問題が

毎日やってきます。

 

 

我が家も

2011年当時

 

小学生、中校生の子供が

居ましたので

 

現実の生活問題も

ありました。

 

 

そこで、

以下のような問題が出ました。

※当時ニュースになりました。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

東日本 大震災から

もうすぐ2か月。

 

着の身着のままで

難を逃れた被災者の中には

所持金が底をつく人も出始めた。

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

 

この原因は

多くの国民が支援してくれた

 

 

義援金が直ぐ届か居ない

システムに問題があります。

 

 

このシステムは

 

震災から8年経っても

変わっていないと思います。

 

 

・・というわけで

2011年当時、

 

 

私は以下の言葉を

発しています。

 

 

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~2011年5月上旬の段階~

 

 

私たち被災者は

被災して

 

明後日で二ヶ月になりますが

 

実は、義援金を

まだ1円も頂いておりません。

 

 

私は被災後、

 

もう二ヶ月・・

仕事はしておりません。

(再開できておりません)

 

 

貯金を

食いつぶしております。

 

 

そういう被災者は

山ほどいます。

 

多くの方が職を

失っております。

 

 

それなのに、

被災弱者に

何の支援もありません。

 

これが現実なのです。

 

 

このお金の問題は、

 

阪神大震災を

経験された方から

 

寄せられた

メッセージにも多数、

 

書かれておりました。

 

 

この国は、、、

 

阪神大震災

当時の教訓が未だに

 

生かされていないことに

なります。

 

 

なぜ、過去の過ちを

何度の繰り返すのか?・・

 

不思議でなりません。

 

 

この問題も

 

風化させてはいけないと

思っております。

 

 

どれだけの被災者が

 

日々の生活費で

困っていることか・・

 

 

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いかがでしたか?

 

ここまでが

罹災証明書が

発行された時期

 

しかし、、、

 

義援金はまだ

1円も届かない

時期の体験談です。

 

 

結局被災すると

家庭が滅茶苦茶になり

 

生活も崩壊!

 

 

発行された

罹災証明書でも

 

支給される金額面で

明暗が分かれます!

 

 

というわけで

 

さらに以下の

罹災証明の意味を知って

 

 

色々考えさせられることを

皆さんで話し合ってください。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

■罹災証明書について

 

罹災証明書とは、

「りさい」証明書と

読みます。

 

これは、各市区町村

(以下「自治体」

といいます)が、

 

災害の被害に遭われた方

(以下「罹災者」

といいます)の

 

申請によって、

 

 

お住まいの家屋の

被害状況の調査を行い、

 

その被害状況に応じて

 

「全壊」

 

「大規模半壊」

 

「半壊」

 

「一部損壊」

 

等を認定し、

 

これを証明するものです。

 

罹災者が

 

各種支援を受けるために

必要な書類です。

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

これが

罹災証明書についてです。

 

 

最後に補足です。

 

 

被災しても

 

罹災証明書が「一部損壊」

と認定されると

 

1円の義援金ももらえません。

 

 

やはり理不尽な制度です。

 

 

 

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一般社団法人 防災プロジェクトが

提供できる防災サポートのご紹介!

 

  • 石巻圏語り部ガイド

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  • 防災講演

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  • 人間力向上講演

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  • わが家のぼうさい相談所

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  • 黄色い安否ハンカチ

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