令和時代に発生するかもしれない南海トラフ地震から命を守る

投稿者: | 2019年4月1日

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令和時代に発生するかもしれない
南海トラフ地震から命を守るために

【震災被災者・語り部が本当に語りたいこと】

私もあの日、津波で家と仕事、
生活基盤を失いました。

約1ヵ月の避難所生活の後、
ライフラインの復旧を待って

自力でアパートを借り、
新たな生活をスタートしました。

そして、震災から
約1ヵ月後にテレビ報道を見て、

愕然としたあの記憶は
今でも忘れられません…。

さぞかし、

世間は津波の被害報道で
持ちきりだろう!と思いきや…

津波被害の報道は無く

「復興」という言葉を使った
映像が流れていました。

地域一帯瓦礫だらけのこの状況の

「どこが復興なんだ!」

「まだ復旧すらしていないぞ!」と

現状と報道のギャップに憤りを
感じました。

そこで、

自身でブログを立ち上げ、
被災地の現状を

写真で伝える活動を
スタートしました。

そのブログがきっかけで

「震災を風化させない
全国講演活動」

が始まることになりました。

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2012年秋、、、

「被災地で語り部不足!」
「個人依頼者は断っている」

という内容の新聞記事を見て

「断るなんておかしい…
ならば自分が語り部不足の
力になれれば!」と

講演活動の経験を活かし、
被災地の現状を伝える

語り部ガイドを
スタートしました。

開始して6年、、、

これまで約10,000名の
方々をガイドしてきました。

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語り部をしていて感じること、

それは…

3.11以降、日本全国で災害が
多発している状態でも

まだまだ国民の危機意識が
低いという点です。

ガイド依頼者と
会話する中で感じるのは、

災害に対する不安を
感じていながらも

ほとんど、
対策が取られていない現実です。

災害を他人事と感じ
「我が家(自分)は大丈夫」という、

正常性バイアスによるものだと感じます。

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そこで、私はガイドで伝える内容を
工夫しています。

もちろん、

被害状況もご説明しますが、

自身が自宅や前職を失っている
経験から被災経験者として

「被災者になると、
どんな苦しみが待ち受けているのか?」

「それがどれだけ長引き、
どのように被災者を苦しめ続けるか?」

「心の復興問題」に重点を置いて
語り部をしています。

要は、お金で解決できる問題より、
お金で解決できない問題。

人間関係、支援制度の壁、
改善されない法制度、
国の対応等々、

被災者を苦しめている要因を
伝えています。

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さらにこれから、
もっと伝えたいこととして…

近い将来発生する可能性が高い、

南海トラフ・首都直下型地震について
危機感を持ってもらう
語り部活動を意識しています。

例えば、、、

・約1,100年前・・

869年 貞観地震が発生し、
その18年後、887年に仁和地震が発生!

・約400年前・・

1611年 慶長三陸地震が発生し、
その96年後、1707年に宝永地震が発生!

・約80年前・・

1933年昭和三陸地震が発生し、
その11年後、1944年に昭和南海・
東南海地震が発生!

過去3度、、、

東日本⇒西日本の順番で
大地震が発生し、

3.11から7年が経過しています。

国の想定では、30年以内に
70%から最大で80%の確率で

南海トラフ巨大地震が
発生する可能性があって

最悪、

南海トラフ三連動地震の場合、

死者予想が最大32万人
に達するなど…。

石巻に設置されている
この事実を伝える看板の前で

説明するだけで、東南海地区の方々は
真剣に聞き入ります。

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このように、、、

他人事から自分事に
意識変化が起こるような
伝え方を心がけていますが、

実際に伝えて驚くのが

東南海在住の方々が
「え~っ、そうなんですか?」と、

南海トラフ地震の被害想定を

知らない方が殆どである
という点です。

この状況に危機感を抱き、

対面で

この事実を伝えることができない
東南海地区在住者にも

「南海トラフ地震が近づいている」

という警鐘を鳴らす媒体を
(第一弾として)作成しました。

今後、ポスター、チラシ等で

東南海地区に拡散させる
プロジェクトもスタートする
予定です。

さらに、

被災地に足は運べないけど、
南海トラフ地震に不安を
抱えている方に対して

ZOOMという
Web会議システムを活用し、
南海トラフ地震が発生した場合に、

津波からの避難方法や家族を
どのようにして守るか?など、

自身の実体験を伝え、
日ごろ抱えている不安を
解消して頂く

プログラムを受けてもらう
「Web語り部ガイド活動」
も行います。

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ここまで↑↑↑

■以下URLをクリックすると
寄稿を画像入りで読むことができます。

https://www.fukkomiyagi.jp/report/kataribe_1/