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- 0.1 南海トラフ地震が30年来に80%の確率で発生するであろう・・ と、国が確率を10%引き上げました。
- 0.2 この報道を知り、被害予想を調べてみました。 東日本大震災で被災後、現場で想像を絶する状況を体験して来た いち被災者として衝撃的な「背筋が凍るほど」の数字ばかりでした。
- 0.3 衝撃!南海トラフ地震が「国難といわれる所以」が理解できました。
- 0.4 シリーズ化してお届けします。 南海トラフ地震 こんなことが起きる その【5】
- 1 ・道路被害41,000箇所
- 2 ・鉄道被害19,000箇所
- 3 ・港湾の係留施設被害5,000箇所
- 3.1 道路や橋の損傷が津波浸水域で3700カ所、浸水域外で3万7400カ所と想定。 鉄道は東海道・山陽新幹線は全線不通。
- 3.2 線路の変形や陥没が新幹線で290カ所、在来線で1万8千カ所。
- 3.3 港は1万7千の係留施設のうち5千カ所に被害、国際戦略港湾や重要港湾も多数被災。 空港の最大浸水深は高知と宮崎が5㍍程度、関西が3㍍、中部と大分が2㍍と想定される。
- 3.4 道路被害、鉄道被害、港湾の係留施設被害・・ 全て、東日本大震災の経験から見ても全て想像を超える被害ですが、 特に問題なのは、「道路被害」です。
- 3.5 理由は、まず、避難行動に支障が出ます。
- 3.6 私も東日本大震災発災後、被災した仙台中心部から50キロ離れた自宅を目指しましたが 通常1時間で戻れる距離ですが、3倍(3時間)以上の時間を要しました。
- 3.7 停電の影響で全ての信号が消えていたことが交通渋滞の一番の要因ですが 道路の陥没や特に橋と道路に生じた数十センチの段差が余計に拍車をかけました。
- 3.8 結果的に、時間がかかりすぎたため、自宅がある市内入りした時、 津波で市街地の65%が浸水しており、家族と3日会えず、お互い安否不明の日々が続きました。
- 3.9 上記被害以外も「橋の崩落」もあったため、そのために大幅迂回して やっと自宅にたどり着いて、津波の襲来を受けたり・・と、まず、発災後に混乱を招きます。
- 3.10 その後は、救助車両、復旧車両も(通行止め等で)入れないでしょうし、物資を運ぶ車両もたどり着けない という最悪の事態が想定できます。
- 3.11 通行止めの先には、たくさんの被災者が救助や物資を待っているです。 場合によっては、一刻を争う重症者や病人や高齢者、赤ちゃんなどなど・・
- 3.12 自力で動けない方々は、必死に耐えているのです。
- 3.13 結局、助かる命も手遅れになることが、一番懸念されます。
- 3.14 鉄道被害も深刻で、特に東日本大震災の時のように、車両内で一夜を明かす人も多数出るでしょう。
- 3.15 私の在住する東松島市では、仙石線が野蒜駅をは発車後、被災、車両内で一夜を明かした当事者の証言は 想像を絶する世界でした。東日本大震災は3月だったので、まず、寒さとの戦いでした。
- 3.16 その他、食料問題、トイレ問題とか・・電車ならではの過酷な状況があるわけです。
- 3.17 過密ダイヤの東南海で孤立する車両がどれだけ出るでしょうか? (東海道新幹線の運行本数だけでも、東北新幹線の比じゃないですからね・・)
- 3.18 そういった方々への救助にも影響が出るのが、道路被害です。 ※被害の話が、たくさんありすぎて書ききれませんが・・(苦笑)
- 3.19 港湾の係留施設被害も物資供給に大きな影響が出ます。
- 3.20 東日本大震災では・・
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- 3.22 津波警報・津波注意報が解除された翌日(3月14 日)から、 主要 14 港(八戸港、久慈港、宮古港、釜石港、大船渡港、石巻港、仙台塩釜港(塩釜港区)、 仙台塩釜港(仙台港区)、相馬港、小名浜港、茨城港(日立港区)、茨城港(常陸那珂港区)、 茨城港(大洗港区)、鹿島港においては、緊急物資輸送船を入港させるため、 地方整備局及び港湾管理者が航路、泊地等の障害物を取り除いた後、 海上保安庁等が緊急輸送路の確保のための水路測量を行うという手順により、啓開作業が開始された。
- 3.23 仙台塩釜港(塩釜港区)においては、発災 10 日後(3 月 21 日)に第1船のオイルタンカーが入港し、 被災地の燃料油不足の解消に大きく貢献した。
- 3.24 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
- 3.25 という記録が残っていますが、南海トラフ地震の場合、係留施設被害5,000箇所というのは、 あまりにも数が多く、想像つない世界です。
- 3.26 啓開作業がスムーズにいくのでしょうか?(啓開作業する人員の問題もあるでしょうから・・)
- 3.27 被害に伴う色々な試算や啓開計画は出ているでしょうが、予想を超える被害になるので大震災です。 計画通りにいかない懸念があります。
- 3.28 そういった「想定外の被害」で後手後手対応になった際に、最終的に苦しむのが、「災害弱者」です。
- 3.29 今なお、東日本大震災被災地では、多くの「災害弱者」が苦しんでおります。 「災害弱者」の現状も今後お伝えしていきたいと思まます。
- 4 でも「災害弱者」の現状などは、現地で聞くのが一番理解が早まります!