
Contents
- 1 令和時代に発生するかもしれない 南海トラフ地震から命を守るために
- 2 【震災被災者・語り部が本当に語りたいこと】
- 3 私もあの日、津波で家と仕事、 生活基盤を失いました。
- 4 約1ヵ月の避難所生活の後、 ライフラインの復旧を待って
- 5 自力でアパートを借り、 新たな生活をスタートしました。
- 6 そして、震災から 約1ヵ月後にテレビ報道を見て、
- 7 愕然としたあの記憶は 今でも忘れられません…。
- 8 さぞかし、
- 9 世間は津波の被害報道で 持ちきりだろう!と思いきや…
- 10 津波被害の報道は無く
- 11 「復興」という言葉を使った 映像が流れていました。
- 12 地域一帯瓦礫だらけのこの状況の
- 13 「どこが復興なんだ!」
- 14 「まだ復旧すらしていないぞ!」と
- 15 現状と報道のギャップに憤りを 感じました。
- 16 そこで、
- 17 自身でブログを立ち上げ、 被災地の現状を
- 18 写真で伝える活動を スタートしました。
- 19 そのブログがきっかけで
- 20 「震災を風化させない 全国講演活動」
- 21 が始まることになりました。
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- 23 2012年秋、、、
- 24 「被災地で語り部不足!」 「個人依頼者は断っている」
- 25 という内容の新聞記事を見て
- 26 「断るなんておかしい… ならば自分が語り部不足の 力になれれば!」と
- 27 講演活動の経験を活かし、 被災地の現状を伝える
- 28 語り部ガイドを スタートしました。
- 29 開始して6年、、、
- 30 これまで約10,000名の 方々をガイドしてきました。
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- 32 語り部をしていて感じること、
- 33 それは…
- 34 3.11以降、日本全国で災害が 多発している状態でも
- 35 まだまだ国民の危機意識が 低いという点です。
- 36 ガイド依頼者と 会話する中で感じるのは、
- 37 災害に対する不安を 感じていながらも
- 38 ほとんど、 対策が取られていない現実です。
- 39 災害を他人事と感じ 「我が家(自分)は大丈夫」という、
- 40 正常性バイアスによるものだと感じます。
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- 42 そこで、私はガイドで伝える内容を 工夫しています。
- 43 もちろん、
- 44 被害状況もご説明しますが、
- 45 自身が自宅や前職を失っている 経験から被災経験者として
- 46 「被災者になると、 どんな苦しみが待ち受けているのか?」
- 47 「それがどれだけ長引き、 どのように被災者を苦しめ続けるか?」
- 48 「心の復興問題」に重点を置いて 語り部をしています。
- 49 要は、お金で解決できる問題より、 お金で解決できない問題。
- 50 人間関係、支援制度の壁、 改善されない法制度、 国の対応等々、
- 51 被災者を苦しめている要因を 伝えています。
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- 53 さらにこれから、 もっと伝えたいこととして…
- 54 近い将来発生する可能性が高い、
- 55 南海トラフ・首都直下型地震について 危機感を持ってもらう 語り部活動を意識しています。
- 56 例えば、、、
- 57 ・約1,100年前・・
- 58 869年 貞観地震が発生し、 その18年後、887年に仁和地震が発生!
- 59 ・約400年前・・
- 60 1611年 慶長三陸地震が発生し、 その96年後、1707年に宝永地震が発生!
- 61 ・約80年前・・
- 62 1933年昭和三陸地震が発生し、 その11年後、1944年に昭和南海・ 東南海地震が発生!
- 63 過去3度、、、
- 64 東日本⇒西日本の順番で 大地震が発生し、
- 65 3.11から7年が経過しています。
- 66 国の想定では、30年以内に 70%から最大で80%の確率で
- 67 南海トラフ巨大地震が 発生する可能性があって
- 68 最悪、
- 69 南海トラフ三連動地震の場合、
- 70 死者予想が最大32万人 に達するなど…。
- 71 石巻に設置されている この事実を伝える看板の前で
- 72 説明するだけで、東南海地区の方々は 真剣に聞き入ります。
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- 74 このように、、、
- 75 他人事から自分事に 意識変化が起こるような 伝え方を心がけていますが、
- 76 実際に伝えて驚くのが
- 77 東南海在住の方々が 「え~っ、そうなんですか?」と、
- 78 南海トラフ地震の被害想定を
- 79 知らない方が殆どである という点です。
- 80 この状況に危機感を抱き、
- 81 対面で
- 82 この事実を伝えることができない 東南海地区在住者にも
- 83 「南海トラフ地震が近づいている」
- 84 という警鐘を鳴らす媒体を (第一弾として)作成しました。
- 85 今後、ポスター、チラシ等で
- 86 東南海地区に拡散させる プロジェクトもスタートする 予定です。
- 87 さらに、
- 88 被災地に足は運べないけど、 南海トラフ地震に不安を 抱えている方に対して
- 89 ZOOMという Web会議システムを活用し、 南海トラフ地震が発生した場合に、
- 90 津波からの避難方法や家族を どのようにして守るか?など、
- 91 自身の実体験を伝え、 日ごろ抱えている不安を 解消して頂く
- 92 プログラムを受けてもらう 「Web語り部ガイド活動」 も行います。
- 93 ~~~~~~~~~~~~~~~~ ここまで↑↑↑
- 94 ■以下URLをクリックすると 寄稿を画像入りで読むことができます。
- 95 https://www.fukkomiyagi.jp/report/kataribe_1/